そろそろ今かな? 70代・80代から考える不動産の終活
今が「決断と引き継ぎ」のタイミング
70代・80代に入ると、終活の中でも不動産の課題は待ったなしです。「いつか子どもに相談しよう」「そのうち整理しよう」と思っていたことが、急な体調変化や判断力の低下で実行できなくなる可能性があります。
この年代では、「自分の最期を意識した整理」「家族へのバトンタッチ」がキーワード。判断できる今こそ、安心を残す最終段階に踏み出すべきタイミングです。
不動産を「残す」か「手放す」かを明確に
高齢になるほど、ご自身の意思が周囲に正しく伝わらず、相続人が困ってしまうケースが増えます。そこで重要なのが以下のような明確な判断です。
- 残す場合:誰に、どのように引き継ぐかを明記(遺言書や家族信託)
- 手放す場合:売却、贈与、名義変更などの手続きを生前に実行
不動産の終活では、「残す」意思があるなら法的効力を持たせ、「手放す」なら元気なうちに行動しましょう。
施設入居や介護への備えと不動産の整理
70代・80代になると、介護施設への入居や医療・生活サポートの必要性が高まります。施設費用の原資として不動産を売却したり、賃貸に出して収益化したりといった対策も現実的に検討される時期です。
また、施設に入ることで空き家となる実家は、早めに活用・売却を考えないと、固定資産税や管理の負担が家族にのしかかることになります。
認知症になる前の意思表示が大切
不動産の終活で最も注意すべきは、判断力の低下です。特に認知症になると、不動産の売却や契約行為が難しくなり、ご家族の手続きにも大きな支障が出ます。
- 家族信託契約を結ぶ(信頼できる子どもへ管理を託す)
- 公正証書遺言で意思を明記しておく
- 後見制度を利用して備える
「判断できる今」のうちにしかできないことがあります。元気な今こそ準備を進めましょう。
まとめ|家族に安心を遺す、人生最終章の終活
70代・80代は「引き継ぎ」と「手放し」の終活です。大切なのは、誰に何をどう遺すのかを自分の言葉で伝え、実行に移すこと。家族との対話を避けず、プロ(不動産会社・司法書士・税理士など)の力も借りながら、しっかりと道筋をつけましょう。
不動産の終活は「自分の人生を整理すること」であり、「家族への思いやり」です。最期まで安心して暮らすために、今日から一歩踏み出してみませんか?
三幸住宅では不動産の売却・相続についてご相談を承っています。碧南市の地元のネットワークを活かした様々なプロと連携しお客様の終活をお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。
こちらは「70代・80代から考える不動産の終活」について、碧南市の三幸住宅の記事です